手のしびれ
手がしびれて病院に行ったら「骨に異常はありません」と言われた事は、ありますか?
しびれの原因は、頚椎のヘルニアや変形性頚椎症ではなく、筋肉による圧迫から起きているのかもしれません。
今、パソコンなどを使う仕事が増えたせいか肩こりと共に手のしびれを訴える方が多く来院します。パソコンの疲れの大きな理由として同じ姿勢を取り続ける事があります。しびれの原因は、この同じ姿勢を取り続ける事により肩こりがひどくなり硬くなった筋肉が神経を圧迫して起こっているのかもしれません。その場合は首の前側、胸部などに解剖学的に圧迫しやすいポイントがあります。圧迫している筋肉を緩めてあげる事でこれらの症状は、改善されます。マッサージやストレッチで筋肉を緩めたり、適度な運動・お風呂にゆっくり浸かるなどして血流を良くしてあげてください。
「私は、肩こり感じた事が無いけど手のしびれがある」という方もいらっしゃいますがその多くは、肩こりを自覚していないだけで首肩周りがガッチガチになっている方がほとんどです。美容院で肩を軽くマッサージされて「硬いですね」と言われた事は無いですか?疲れが溜まって筋肉が硬くなっているのが当たり前になってしまうと自覚症状が薄れてしまいます。頭痛などは、自覚症状が薄れずらいので「肩こりは、感じていないけど頭痛はよく出る」という方。その頭痛は、肩こりからきているかもしれません。マッサージを受けると改善するかもしれませんよ。
たまには、シッカリと身体のメンテナンスでマッサージを受けてみてはどうでしょう?
<胸郭出口症候群>
この症状は、主に3つに分類され、それぞれの箇所で腕の神経を圧迫し、手のしびれがおきます。この症状でマッサージを受ける場合には、それぞれの箇所を重点にマッサージすることで効果が期待できます。
1.斜角筋症候群・・・首の前側にあり首を動かしたり、呼吸などに関与している斜角筋という筋肉が硬くなり神経を圧迫。
肩こりがきつくなる時だけではなく、呼吸に関与しているので風邪をひいたり、花粉症でくしゃみや咳が
止まらな いような時にも起きやすくなります。
マッサージのポイント:頚の前側
2.肋鎖症候群・・・・・鎖骨の内側の下にあり腕を動かした時に鎖骨を動かす鎖骨下筋という筋肉が硬くなり圧迫
鎖骨の骨折などの既往があると起きやすくなりますが、吊り革に?まっていてシビレが出現したりすると
この疾患の可能性が高くなります
マッサージのポイント:胸部の鎖骨の内側1/3
3過外転症候群・・・.とっても有名な大胸筋の下にあり肩甲骨を動かす小胸筋という筋肉が硬くなり圧迫
小胸筋というのは、肩甲骨を外側にスライドさせているのですが猫背になりこの筋肉が緊張しっぱなし
だと硬くなり圧迫が起こりやすくなります。
マッサージのポイント:胸部の外側、腕の付け根
他にも手のしびれの原因になる事は、色々あります。
手根管症候群・・・・・・・・・・手首の手のひら側の腱を束ねている手根管が神経を圧迫し手のひらがしびれる。
円回内筋の緊張・・・・・・・・手首を内側に捻る筋肉が緊張して神経を圧迫し手のひらがしびれる。
パソコン作業などで手のひらをずっと下に向けている時にこの筋肉が緊張しっぱなしになります。
尺側手根屈筋の緊張・・・・物を握ったり持ったりする時に使う筋肉が緊張して神経を圧迫し小指側がしびれる。
・・・etc
筋肉の緊張が原因のものは、その筋肉へのアプローチがマッサージのポイントになります。手根管症候群に関しては、マッサージをする事で症状が軽減する事がありますが妊婦の方によく起きたり手術が適応のケースもあるので一度整形外科の受診をお薦めします。
オフィシャルサイトの手のしびれも参照ください
|